ファイアウォールって何だ?
〜個人の理解が企業のセキュリティレベルを上げる〜
WindowsXPのユーザは言葉だけでもご存知ですね、それから、値段の高い?アンチウィルスソフトにもバンドルされています。
ファイアーウォールを有効にすると、ブラウザーでクリックするたびに確認のポップアップ画面がでて煩わしい、『何だこれは!』と思うのは誰しものこと、その辺りの事を一寸書いて見ます。
ファイアウォールは日本語では防火壁と呼ばますがネットワーク用語としては一寸納まりが悪いと僕は思います。さて、ファイアーウォールとはその起源は企業や組織のネットワーク(LAN)とインターネット(WAN)のゲートウェイ(出入り口、例えばNTTなどの回線と企業や組織の接続点)に設置して主として外部からの不正な侵入を防ぐための重要な防御壁です。
また、企業内で研究部門など重要なネットワークをその他の部門から隔離して機密を保つ目的にも使われます。しかし、多くの場合、完全に塞いでしまったのでは意味を持ちません。
例えば、ウェッブやメールは外部から内部へ通過させなければ機能を果たせません。つまり、ファイアーウオールはそれを使用する側の目的、判断に基づき通過させるべき外部からの通信だけを通過させ他は阻止する為に使われます。
では、パーソナルファイアーウォールとは? 外部からの侵入とは何でしょうか?
貴方が、自宅でインターネットを利用しているなら、モデムやルータを通じてインターネットに接続しており、貴方のパソコンが外部(インターネット)から侵入されることは有りません。何故か?それは貴方のパソコンにアクセスするための情報(IPアドレス)が外部から特定できないからです。
それなら不要だね!は早計です
貴方が、自宅で複数のパソコンをLANで接続してファイル共有設定をしている場合は如何でしょうか?このデータは大事だからあのPCにもコピーを残しておく...とか、仕事用のノートパソコンをつないで別のパソコンで一寸作業をという時にファイルの共有は便利ですね!
でも、一寸想像して下さい。これは、それぞれのパソコンから互いに侵入し合える状態です。貴方の目の届く範囲に全てのパソコンが有れば問題は無いでしょう。しかし、目の届かないところで別の人が操作したら...職場によっては部門内やプロジェクトメンバーのパソコンで安易にファイル共有設定を利用する場合が少なく有りません。(便利なのですが...)
また、無線LANを利用されていて、PCにファイルの共有が設定してある場合は無線LAN経由で侵入されることが起き得ます。勿論、無線用のルータやPCを安全に設定できるように成っていますが、その設定はユーザ(貴方)しだいです。
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内部(パソコン)から外部への通信は如何でしょうか?
自分がブラウズしたり送信ボタンを押すのだからアラート『警報』は余計なことですね、しかし、パソコンは“貴方の指示でやれといわれているか”それとも“貴方が気付かない内にプログラムが外部に発信しようとしているか”は判断できません。だから、『警報』のポップアップで貴方の確認を貰おうとするのです。
幹線道路に面したオートロックのマンションに住むことを考えてみるとファイアーウォールやそれが持つべき役割をイメージとして理解できると思います。
マイクロソフトは、Windows XPにパソコン単位で自信を防御できるようファイアーウォール機能を組み込んだのです。この機能は無効にも、安全レベル?で設定することも、さらに特定の設定を施すこともできます。
インターネットの基礎となった技術が開発され試用され始めた当初(1970年代後半)は限られたコンピュータ(組織)間で使われました。機材も通信回線も大変な費用を必要としましたしコンピュータの処理能力も低い時代ですから、開発された基礎技術は安全性というよりコンパクトに必要な機能を実現し信頼のおける者同士が利用していたわけで、1990年代になって利用者の広がりと共に安全性が重要に成ったわけです。
ファイアーウォールは、内と外の間に設けて、使用者が許す通信だけを通す防御壁です。外部からのメールを受け取るには、外部からのメールの通信を通す必要が有ります。メールに仕組まれたウィルスもまた通してしまいます。(通すようにした通信を装って侵入できるのはメールに限りません)従って、メールについてはアンチウィルスソフトを使用して防御することになります。
蛇足ですが、プロバイダーのウィルスチェックサービスだけで安心はできません。何故か?このチェックはプロバイダーを通過するメールだけのチェックであって、貴方がフロッピーやUSBメモリーその他を利用して持ち込むデータの感染には何の効果もありません。
貴方が、パソコンにアンチウィルスソフトを使わずにプロバイダーのチェッカーを頼っているのなら、メディアを経由してデータを移すことは危険なのです。LANに繋がっている職場では、他のパソコンが感染していることも有り得ます。
最後に、ルータについて一寸触れます。
ルータには大概ファイアーウォールもどきの機能が備わってます。しかし、ルータは通信を止めるものではなく通す(ルートを用意する、設定する)ものです。従って、本来のファイアーウォールが備えている安全性は有りません、また、詳細な設定ができるわけでも有りません。ルータにはファイアーウォール(そのメーカが云うところの)が具備されていますが、本来のファイアーウォールとの違いを見極めた上で使用すべきです。比較的小さい組織や会社ではルータの設定でファイアーウォールを使用しているとお考えの方がいますがこれは早計です。また、恐ろしいことに、ルータの管理者IDやパスワードを設定していないことが多いのです。これでは、セキュリティ対策以前の問題です。
もう一つ、良く弊社はセキュリティ対策が万全だから安心して...と仰います。ファイアーウォールや侵入防止システム、サーバの要塞化、ユーザ認証システム、大変な費用をかけても、実際のところは外部から機密を盗まれたり、システムをジャックされることは一般企業ではまれです。それより、内部の人間のウッカリや作為行為によるリスクの方が100倍以上高いのです。
貴方は、そして会社は大丈夫ですか?
弊社は、1998年よりファイアーウォールやゲートウェイ、各種サーバのシステム構築・ネットワーク構築・運用保守を行ってきました。企業の大小、業種に関係なくセキュリティが脅かされるとその被害の致命度は同じです。個人がセキュリティへの理解を深めることこそ組織・企業のセキュリティレベル向上への近道と私は考えます。
詳細説明は避けましたので、より詳しく知りたい方へは別ページでご案内いたします。
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